転職の履歴書の書き方|欄ごとの例文と、中途採用で見られるポイント
久しぶりに履歴書を書こうとして、手が止まっていませんか。
学歴はどこから書くのか。辞めた会社はどう書くのか。在職中なら何と書くのか。新卒のときとは、迷うところがまったく違います。
結論から言うと、転職の履歴書は「職歴欄」と「志望動機欄」で見られます。それ以外の欄は、決まった書き方に沿って埋めれば十分です。
この記事では、欄ごとに書き方と例文をまとめます。
※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。この記事は2026年10月時点の一般的な情報です。応募先から書式や書き方の指定がある場合は、そちらを優先してください。
書類を一人で仕上げるのが不安なら、添削してくれる転職エージェントを使う方法もあります。
転職の履歴書は、どの用紙を使えばいい?
市販の履歴書には、新卒用・一般用・転職用などがあります。転職なら、職歴欄が広い「転職用」か「一般用」を選ぶと書きやすくなります。
迷ったら、厚生労働省の「履歴書様式例」を使うのが無難です。2021年に、それまで基準になっていたJIS規格の様式例が削除されたため、厚生労働省が新しく作ったものです。
JIS規格の様式から変わったのは、主に次の2点です。
| 項目 | 厚生労働省の様式例での扱い |
|---|---|
| 性別欄 | 「男・女」に丸をつける形から、書くかどうかは任意に。空欄でもよい |
| 通勤時間・扶養家族数・配偶者・配偶者の扶養義務 | 欄そのものを削除 |
なお、この様式例に法的な拘束力はありません。応募先が独自の書式を指定してきたら、そちらに従います。市販の用紙に通勤時間などの欄がある場合は、空欄にせず書いておきましょう。
手書きかパソコンかは、指定がなければどちらでもかまいません。手書きの場合は、黒のボールペンで書き、間違えたら修正テープを使わずに書き直すのが基本です。
欄ごとの書き方
日付・氏名・住所・連絡先
| 欄 | 書き方 |
|---|---|
| 日付 | 提出する日。郵送なら投函日、持参なら持っていく日、メールなら送る日 |
| 年号 | 和暦(令和)でも西暦でもよい。履歴書全体でどちらかにそろえる |
| 住所 | 都道府県から省略せずに書く。マンション名・部屋番号まで |
| 電話・メール | 日中につながる番号と、私用のメールアドレス。今の会社のアドレスは使わない |
写真
写真の提出を求められたら、次を目安にします。
- 3か月以内に撮ったもの
- サイズは縦4cm×横3cmが一般的
- 胸から上、正面、無背景
- 裏に氏名を書いてから貼る(はがれたときのため)
学歴欄
転職の場合、学歴は高校卒業から書くのが一般的です。
学歴
2014年3月 ◯◯県立◯◯高等学校 卒業
2014年4月 ◯◯大学 経済学部 経営学科 入学
2018年3月 ◯◯大学 経済学部 経営学科 卒業
- 1行目の中央に「学歴」と書く
- 学校名は「高校」と略さず「高等学校」と書く
- 中退した場合は「中途退学」と書く。理由を一言添えてもよい
職歴欄(ここがいちばん見られる)
学歴のあと1行あけて、中央に「職歴」と書き、入社と退職を1行ずつ書いていきます。
職歴
2018年4月 株式会社◯◯ 入社
営業部に配属。法人向けの新規開拓営業を担当
2022年3月 一身上の都合により退職
2022年4月 株式会社△△ 入社
カスタマーサポート部にて、問い合わせ対応とマニュアル作成を担当
現在に至る
以上
書くときのポイントは4つです。
- 会社名は正式名称で書く。「(株)」と略さず「株式会社」
- 入社の行の下に、部署と仕事の中身を1行添える。これだけで読み手の理解が変わる
- 退職の理由は、自己都合なら「一身上の都合により退職」、会社都合なら「会社都合により退職」
- 最後の行に、右寄せで「以上」
職歴が多くて書ききれないときは、仕事の中身の行を省いて、詳しくは職務経歴書に回します。職務経歴書の書き方は職務経歴書の書き方にまとめています。
退職理由の書き方や、会社都合をどう扱うかは、こちらで詳しく書いています。

在職中・退職予定の書き方
今の会社に在籍しているなら、最後の会社の下に「現在に至る」と書きます。
退職日が決まっている場合は、次のように書きます。
2022年4月 株式会社△△ 入社
現在に至る(2026年11月 退職予定)
以上
退職日が決まっていることを伝えると、いつから働けるかが採用側に伝わります。
職歴にブランクがある場合
前の会社を辞めてから期間が空いている場合も、職歴欄では特別なことは書きません。面接で聞かれたときに答えられるように準備しておけば十分です。説明のしかたは履歴書の空白期間の書き方にまとめています。
免許・資格欄
正式名称で、取った順に書きます。
| よくある書き方 | 正式な書き方 |
|---|---|
| 普通免許 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 普通免許(オートマ) | 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得 |
| 英検2級 | 実用英語技能検定2級 合格 |
| 簿記2級 | 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格 |
| 宅建 | 宅地建物取引士資格試験 合格 |
- 免許は「取得」、検定・試験は「合格」が一般的
- 勉強中の資格は「◯◯取得に向けて勉強中」と書いてもよい。仕事に関係がある資格なら、意欲のアピールになる
- 書くものがなければ「特になし」
志望動機欄
転職の履歴書で、職歴欄と並んで見られる欄です。3つの要素を3〜5行にまとめると、読みやすくなります。
- なぜこの会社か(会社のどこにひかれたか)
- 自分の経験で何ができるか(前の仕事で身につけたこと)
- 入社してどうしたいか
例文(事務職から同業他社の事務職へ):
前職では5年間、営業事務として受発注と請求の管理を担当してきました。貴社が業務のシステム化を進めていると知り、前職で手作業だった請求処理をExcelで効率化し、月の作業時間を約2割減らした経験を生かせると考え応募しました。入社後は、正確さとスピードを両立させ、営業の方が本来の仕事に集中できる環境づくりに貢献したいと考えています。
- 「勉強させていただきたい」だけで終わらせない。会社が何を得られるかを書く
- どの会社にも出せる文章にしない。会社ごとに1行目を変える
面接で志望動機を聞かれたときの答え方は、転職の面接でよく聞かれる質問にまとめています。
本人希望欄
特に希望がなければ、次の一文で問題ありません。
貴社の規定に従います。
希望を書くのは、譲れない条件がある場合だけです。
| ケース | 例文 |
|---|---|
| 応募職種を明確にしたい | 営業事務職を希望いたします。 |
| 在職中で連絡時間に制限がある | 在職中のため、平日は18時以降にご連絡いただけますと幸いです。 |
| 勤務地に制限がある | 家庭の事情により、◯◯市内での勤務を希望いたします。 |
給与の希望は、ここには書かないのが一般的です。書くと、条件だけで判断されてしまうことがあります。年収の伝え方は年収交渉のやり方を参考にしてください。
出す前のチェックリスト
- 日付は提出日になっている
- 和暦・西暦がそろっている
- 会社名・学校名・資格名が正式名称になっている
- 職歴の最後に「現在に至る」または退職の行、その下に「以上」がある
- 志望動機が、その会社向けの内容になっている
- 誤字・脱字がない(声に出して読むと見つけやすい)
- 写真が3か月以内のもので、裏に名前が書いてある
- 提出前にコピー(または保存)をとった。面接で聞かれたときに見返せる
働きながら書類を作るなら、書類の添削から日程調整までまとめて任せられる転職エージェントを1社持っておくと、ぐっと楽になります。

よくある質問

学歴は中学校から書くべきですか?
転職では、高校卒業から書くのが一般的です。最終学歴が中学校の場合や、応募先から指定がある場合は、中学校卒業から書きます。
アルバイトやパートの経験は職歴に書きますか?
正社員の職歴がある場合は、アルバイト・パートは書かないのが一般的です。正社員の経験が少ない場合や、応募する仕事に関係がある場合は、「株式会社◯◯ 入社(アルバイト)」のように雇用形態を添えて書きます。
短期間で辞めた会社も書かないといけませんか?
原則として書きます。省くと、入社後に経歴の食い違いが分かったときに問題になるおそれがあります。書き方と面接での伝え方は試用期間で退職したときの履歴書の書き方にまとめています。
性別欄は書かなくてもいいですか?
厚生労働省の履歴書様式例では、性別欄は書くかどうかが任意で、空欄でもよいとされています。応募先が独自の書式を指定している場合は、その案内に従ってください。
履歴書をメールで送るときは?
パソコンで作った履歴書は、PDFに変換して添付するのが一般的です。ファイル名は「履歴書_氏名_日付」のように、中身がひと目で分かる名前にしておくと親切です。
履歴書は使い回してもいいですか?
学歴・職歴・資格の欄は使い回して問題ありません。ただし、志望動機欄と本人希望欄は、応募先ごとに書き直してください。
まとめ
- 転職の履歴書で見られるのは、職歴欄と志望動機欄
- 用紙に迷ったら、厚生労働省の履歴書様式例(性別欄は任意、通勤時間などの欄はなし)
- 学歴は高校卒業から。会社名・学校名・資格名は正式名称
- 職歴は入社・退職を1行ずつ。仕事の中身を1行添える。最後は「現在に至る」と「以上」
- 志望動機は「なぜこの会社か・何ができるか・どうしたいか」を3〜5行で
- 本人希望欄は、特になければ「貴社の規定に従います。」
履歴書が書けたら、次は職務経歴書と面接の準備です。一人で全部やるのが大変なら、書類の添削から面接対策まで手伝ってくれる相手を見つけておきましょう。

※本記事は2026年10月時点の一般的な情報です。応募先の指定や個別の事情によって書き方は異なります。

