「辞めたいけど次が決まらない」を解決する転職エージェント活用ガイド
「仕事を辞めたいけど、次が決まらないと辞められない」
このジレンマを抱えたまま、何か月も動けずにいる人が少なくありません。解決策はシンプルです。在職中に転職エージェントを使って、辞める前に次を決めてしまうことです。
「在職中に転職活動なんてできる?」という疑問もあるでしょう。でも転職エージェントのサービスは最初から在職者を前提に設計されています。夜間・週末に面談・面接を調整してもらえるため、仕事を続けながら着実に進められます。
一方、「先に辞めてから探す」ルートを選ぶと、収入の断絶・焦り・ブランク説明のリスクが生じます。このブログで何度も触れてきた失業手当や給付金は、あくまで「辞めた後の緩衝材」。使えるとしても、収入が完全に元に戻るわけではありません。
この記事は2026年6月時点の情報です。転職サービスの内容・条件は変更されることがあります。
転職エージェントを使うべき人

- 転職サイトを見ているだけで、応募まで踏み出せていない
- 履歴書・職務経歴書の書き方がわからない
- 年収を下げずに転職したい、または上げたい
- 退職のタイミングをいつにするか迷っている
- 転職先の内部事情(職場の雰囲気・残業・離職率など)を事前に知りたい
1つでも当てはまれば、転職エージェントを活用する価値があります。
転職エージェントとは?転職サイトとの違い

転職エージェントは、専任の担当者(キャリアアドバイザー)がついて、求人紹介・書類作成・面接対策・年収交渉まですべて無料でサポートしてくれるサービスです。
| 転職サイト | 転職エージェント | |
|---|---|---|
| 求人の探し方 | 自分で検索・応募 | 担当者が紹介 |
| 非公開求人 | なし | あり(全体の約70〜80%とも) |
| 書類作成サポート | なし | あり |
| 面接対策 | なし | あり(企業別の傾向も教えてもらえる) |
| 年収交渉 | 自分で行う | 担当者が代理交渉 |
| 費用 | 無料 | 無料 |
費用はどちらも求職者は無料です。エージェントは採用が決まった企業から報酬をもらう仕組みのため、求職者に課金しません。
エージェントの選び方と複数登録の理由

転職エージェントは2〜3社に同時登録するのが定石です。1社だけだと紹介される求人が偏り、担当者との相性が合わなかったときの逃げ場もなくなります。
大手総合型(まず登録すべき)
- リクルートエージェント:国内最大手。求人数が圧倒的に多い。幅広い業種・職種に対応
- doda:求人数が多く、担当者の丁寧さに定評。転職サイトとしても使えて一石二鳥
- マイナビAGENT:20〜30代に強い。地方求人も比較的充実
特化型(状況に応じて追加する)
- パソナキャリア:女性の転職・管理職・ライフイベントを考えた転職に強い
- ビズリーチ:年収600万円以上のハイクラス・スカウト型
- レバテックキャリア:IT・エンジニア専門
担当者が合わないと感じたら?
遠慮なく担当者の変更を申し出てください。エージェントの質は担当者によって大きく変わります。「求人の押しつけが多い」「返信が遅い」「話をちゃんと聞いてくれない」と感じたら、すぐに別のエージェントに切り替えるのが正解です。
在職中の転職活動・全ステップ

- エージェントに登録する(2〜3社)
- 初回面談(キャリア相談)を受ける:現職の状況・転職の軸・希望条件を整理する
- 求人を紹介してもらう:気になる求人をピックアップし、優先順位をつける
- 応募書類を作成・提出する:エージェントの添削サービスを活用する
- 書類選考(通過率は概ね30〜50%)
- 面接(1次〜最終):エージェントが企業別の傾向・想定質問を教えてくれる
- 内定・年収交渉:交渉はエージェントに任せると成功率が上がる
- 退職手続き・入社準備:退職の意思表示から入社まで1〜2か月が目安
在職中なら焦る必要がないため、じっくり動いて平均3〜6か月。急ぎたい場合は2〜3か月で内定が出るケースもあります。
「先に辞めてから探す」vs「在職中に決める」どちらが得か

多くの転職サイトが「どちらも一長一短」で濁すところですが、ここは現実を正直に整理します。
先に辞めてから探す
メリット
- 転職活動に集中できる(平日の面接にも対応しやすい)
- 心身がボロボロな状態からいったん離れてリセットできる
- 業界・職種を大幅に変える場合、先に資格やスキルを取得する時間が作れる
デメリット
- 収入が途絶える。失業手当があっても前職給与の50〜80%程度で、受給開始まで1〜3か月かかる
- 「早く決めなければ」という焦りが生じ、妥協した転職先を選びやすくなる
- 面接で「なぜ辞めたのですか?」「現在は何をされていますか?」と問われると答えが難しくなる
- ブランク期間が長くなるほど説明の負担が増える
在職中に決める
メリット
- 収入が途絶えないため、精神的なゆとりを保てる
- 「この会社だけは絶対行きたくない」と断れる余裕がある。本当に行きたい会社だけを選べる
- 面接では「在職中」として話せるため、採用担当者の印象が安定しやすい
- 内定後に退職日を逆算できる
デメリット
- 平日の面接調整が難しく、有給消化が必要になることがある
- 仕事で疲弊している状態では、転職活動のエネルギーが出にくい
- 現職にバレるリスクがゼロではない(特に同業他社への応募)
結論:迷うなら在職中から動く
| 先に辞める | 在職中に決める | |
|---|---|---|
| 収入 | 途絶える | 維持できる |
| 焦り | 生じやすい | 少ない |
| 面接での立場 | 不利になりやすい | 有利 |
| 時間の余裕 | ある | 取りにくい |
| 推奨度 | 限定的 | 基本はこちら |
先に辞めることが正解になるケース:ハラスメントや心身の限界で在籍継続が難しい、大幅な職種転換で先に資格取得が必要、現職の拘束が強く転職活動の時間がまったく取れない——こういった場合は先に辞めることを優先してください。
先に辞めた場合の生活費の守り方(失業手当の仕組み)はこちらで解説しています。

エージェントをうまく使う3つのコツ

1. 「絶対条件」と「あれば嬉しい条件」を分けて伝える
希望を一度に全部伝えると、担当者が条件を絞りすぎて紹介件数が激減します。「残業月20時間以内」「年収500万以上」などは絶対条件として伝え、「リモートOKだとなおよし」程度のものは分けて共有しましょう。
2. 退職のタイミングを正直に話す
「いつ入社できるか」は採用企業が最も気にする情報のひとつです。「現職の引き継ぎで最短でも3か月かかる」といった制約を正直にエージェントへ伝えておくと、入社希望時期に合った求人を紹介してもらえます。
3. 活動状況を定期的に共有する
「他社で最終面接が進んでいる」「内定が1社出た」などの情報をエージェントに共有すると、紹介の優先度や質が変わります。求職者の温度感が高いと判断されると、担当者も本気で動いてくれます。
注意点・登録時に気をつけること

- 登録直後の連絡が多い:登録後はメールや電話が続くことがある。初回面談で「メールのみ連絡希望」「週○回以内」など希望を伝えると調整してもらえる
- 同じ求人への重複応募に注意:複数のエージェントから同じ企業に応募すると、企業側に重複が伝わりイメージが悪くなる。応募済み求人はエージェント間で共有しておくこと
- エージェントには成果報酬がある:エージェントは決めることで収益になるため、急かしてくることがある。焦らせる担当者には「じっくり選びたい」と伝えて問題ない
- 転職サイトとの併用も有効:エージェント非公開求人 + 転職サイトの公開求人を組み合わせると、見られる求人の総数が増える
よくある質問

転職エージェントは無料で使えますか?
求職者は完全無料です。エージェントは採用が決まった企業から報酬を受け取る仕組みのため、求職者への課金はありません。
在職中であることをエージェントに伝えていいですか?
問題ありません。エージェントのサービスは在職中の転職者を前提に設計されています。夜間・週末の面接設定なども相談できます。
登録したら会社にバレますか?
基本的にバレません。ただし、同業他社への応募や、同じエージェントを使っている社内の人間がいる場合は情報が伝わるリスクがあります。機密保持について不安があれば、エージェントに事前に確認しましょう。
複数のエージェントから同じ求人に応募してしまったら?
重複応募は企業に伝わり、印象が悪くなります。応募前に「他社エージェント経由で応募済みか」を確認する習慣をつけましょう。
断り方がわからない(しつこいと感じる場合)
「今は情報収集段階なので、良い求人があれば教えてください」と伝えるだけで十分です。強引に感じたら担当者変更を申し出るか、別のエージェントに切り替えましょう。
まとめ
- 転職エージェントは求職者無料・担当者サポートつきの転職支援サービス
- 2〜3社に同時登録して求人・担当者を比較しながら活動するのが定石
- 在職中に転職活動するのが収入・精神的余裕・選考通過率のすべてで有利
- 「先に辞める」は、心身の限界・大幅な職種転換など特定のケースを除き推奨しない
- エージェントには退職タイミング・絶対条件・他社進捗を正直に共有すると精度が上がる
- 合わない担当者はすぐ変更してOK。エージェントを「使いこなす」姿勢が大切
「辞めたいけど次が決まらない」なら、まず転職エージェントに登録してみましょう。話を聞くだけでも、自分の市場価値や転職の現実感がつかめます。
※本記事は2026年6月時点の一般的な情報です。転職サービスの内容・対応業種・条件は各社で異なります。登録前に各サービスの利用規約を確認してください。
