後悔しない転職準備シート
今回の診断で「転職準備タイプ」になったあなたは、今の会社を離れ、次の職場へ進みたい気持ちが比較的はっきりしている状態です。
ただし、転職すること自体がゴールではありません。
大切なのは、今の会社で感じている悩みを整理し、同じ問題が起きにくい会社を選ぶことです。
焦って転職先を決めると、
- 残業を減らしたかったのに、転職先でも忙しい
- 人間関係から離れたかったのに、似た職場を選んでしまった
- 給料は上がったけれど、仕事内容が合わなかった
- 内定を急いで承諾し、条件を十分に確認できなかった
といった後悔につながることがあります。
この記事では、次の会社を探し始める前に整理したいことを3STEPでまとめます。
転職を急がせるための記事ではありません。
自分に合う職場を、自分の基準で選ぶための準備シートとして使ってください🐻
※この記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。制度や手続きは変更される場合があるため、最新情報はハローワークや厚生労働省などでご確認ください。
あなたの診断結果
転職準備タイプとは?
転職準備タイプは、今の会社を続けることよりも、次の職場へ進むことを具体的に考え始めているタイプです。
例えば、次のような気持ちがあるかもしれません。
- できるだけ早く今の会社を離れたい
- 次の会社で同じ悩みを繰り返したくない
- 自分に合う求人の探し方が分からない
- 転職先をどのような基準で選べばよいか迷っている
- 一人で転職活動を進めることに不安がある
- 今の経験を活かせる会社を知りたい
転職への気持ちは固まりつつあるものの、次の会社を選ぶ基準までは整理できていない状態ともいえます。
ここで最初にやることは、転職サイトへ登録することでも、すぐに求人へ応募することでもありません。
まずは、今の会社を辞めたい理由を、次の会社を選ぶ条件に変えることです。
今の不満を具体的な条件に置き換えれば、求人票や面接で確認すべきポイントも見えてきます。
なぜこの結果になったのか
あなたが今、優先したいことは?
今のあなたが優先したいのは、転職先を早く決めることではありません。
次の会社で同じ悩みを繰り返さないための基準を作ることです。
例えば、今の会社に次のような不満があるとします。
| 今の会社で感じている不満 | 次の会社で確認したいこと |
|---|---|
| 残業が多い | 月の平均残業時間・繁忙期の働き方 |
| 給料が上がらない | 昇給制度・評価基準・手当 |
| 上司との関係がつらい | 配属先・チーム体制・相談先 |
| 仕事内容が求人と違った | 入社直後の業務・将来の業務範囲 |
| 転勤が不安 | 就業場所の変更範囲 |
| 休みを取りにくい | 年間休日・有給取得状況・人員体制 |
| 将来が見えない | キャリアパス・研修・異動制度 |
「残業が嫌だった」という気持ちだけでは、次の会社を選ぶ基準としては曖昧です。
次の職場では、
月の残業時間は20時間以内がよい
通常期だけでなく、繁忙期の残業時間も確認する
という具体的な条件に変える必要があります。
同じように、
人間関係がつらかった
だけで終わらせず、
個人の成績だけで競わせる職場は避けたい
チーム内で相談できる環境を選びたい
と整理すると、面接で聞くべき質問まで見えてきます。
転職理由は、今の会社を辞めるためだけに使うものではありません。
次の会社を選ぶ判断基準に変えて、初めて転職準備に役立ちます。
転職準備タイプが失敗しやすい理由
今の会社と反対の条件だけで選んでしまう
一番起こりやすい失敗は、今の会社への不満を解消することだけに集中してしまうことです。
例えば、
- 残業が多いから、残業が少ない会社
- 給料が低いから、給料が高い会社
- 上司が苦手だから、雰囲気がよさそうな会社
- 仕事が忙しいから、楽そうな仕事
という選び方です。
不満を解消することは大切です。
ただし、一つの条件だけを見て選ぶと、別の部分で大きなミスマッチが起きる可能性があります。
例えば、残業が少なくても、
- 仕事内容に興味を持てない
- 給料が大きく下がる
- 評価基準が曖昧
- 希望しない勤務地へ異動する可能性がある
- 将来身につくスキルが限られている
という会社かもしれません。
今の会社の反対を選ぶのではなく、次の職場で実現したい働き方を全体で考えることが大切です。
求人票の印象だけで会社を判断してしまう
求人票には、
- アットホームな職場
- 若手が活躍
- 成長できる環境
- 未経験から挑戦可能
- ワークライフバランスを重視
といった魅力的な表現が書かれていることがあります。
しかし、これだけでは実際の働き方までは分かりません。
例えば「若手が活躍」と書かれていても、
- 若手が多く在籍している
- 若手でも責任ある仕事を任される
- 人の入れ替わりが多い
- 管理職までの昇進が早い
など、会社によって意味は異なります。
言葉の印象だけで判断せず、具体的な数字や事実に置き換えて確認しましょう。
| 求人票の表現 | 確認したいこと |
|---|---|
| 残業が少ない | 通常期と繁忙期で月何時間か |
| 若手が活躍 | 配属部署の年齢構成はどうなっているか |
| 研修が充実 | 研修期間と具体的な内容は何か |
| 評価制度あり | 何を基準に、誰が評価するのか |
| キャリアアップ可能 | 実際の昇進例や異動例はあるか |
| 在宅勤務あり | 週何回、入社後いつから利用できるか |
2024年4月からは、求人募集時に「従事する業務の変更範囲」「就業場所の変更範囲」「有期契約を更新する場合の基準」なども明示対象に追加されています。入社直後の条件だけでなく、将来的な業務変更や転勤の可能性も確認しましょう。
求人票は会社を知る入口です。
企業サイト、口コミ、面接での回答、内定後に提示される労働条件も含めて判断することが大切です。
早く内定を取ることが目的になる
今の会社がつらいと、
早く次を決めたい
内定が出た会社に行きたい
また一から探すのは大変
という気持ちになりやすいものです。
内定が出ると安心しますが、内定が出たことと、その会社が自分に合っていることは別です。
特に確認したいのは、次の項目です。
- 具体的な仕事内容
- 基本給と諸手当
- 固定残業代の有無と対象時間
- 試用期間中の条件
- 就業場所
- 転勤や異動の可能性
- 休日・休暇
- 雇用形態
- 入社日
- 賞与や退職金の条件
内定承諾を求められても、分からない点が残っている場合は、確認してから判断しましょう。
「せっかく内定をもらったから」という理由だけで、納得できない条件を受け入れる必要はありません。
転職サービスへ判断を任せすぎる
転職エージェントなどのサービスは、求人探しや書類作成、面接対策を支援してくれます。
一方で、転職先を最終的に決めるのは自分です。
求人を紹介されたときは、
- なぜこの求人が自分に合うのか
- 希望条件のどこを満たしているのか
- 懸念点は何か
- 入社後はどのような働き方になるのか
を確認しましょう。
紹介された求人へ、必ず応募する必要はありません。
担当者の提案を判断材料の一つとして使い、自分の基準と照らし合わせることが大切です。
今やること3STEP
STEP1|辞めたい理由を「次の会社の条件」に変える
まずは、今の会社を辞めたい理由をすべて書き出してください。
小さな不満も含めて構いません。
例えば、
- 朝、会社へ行くことがつらい
- 残業が多く、自分の時間がない
- 給料が仕事量に見合っていない
- 上司の指示が毎回変わる
- 頑張っても評価されない
- 仕事に将来性を感じない
- 転勤や異動が不安
- 休みを取りにくい
といった内容です。
書き出したら、それぞれを「次の会社でどうしたいか」に変換します。
| 辞めたい理由 | 次の会社で希望すること | 確認方法 |
|---|---|---|
| 残業が多い | 月20時間以内にしたい | 求人票・面接 |
| 評価が曖昧 | 評価基準が明確な会社 | 面接・制度説明 |
| 転勤が不安 | 転勤なし、または地域限定 | 求人票・労働条件 |
| 休日出勤が多い | 土日祝休み | 求人票・面接 |
| 仕事が単調 | 担当業務の幅を広げたい | 仕事内容・キャリア例 |
| 人間関係がつらい | チームで相談できる環境 | 面接・配属体制 |
辞めたい理由を書くだけでは、気持ちの整理で終わってしまいます。
次の会社に求める条件と、その確認方法まで書くことで、転職準備として使えるようになります。
STEP2|譲れない条件を3つに絞る
希望条件をすべて満たす会社を探そうとすると、応募できる求人が少なくなります。
そこで、条件を次の3段階に分けます。
絶対に譲れない条件
満たしていなければ応募しない条件です。
例:
- 転勤なし
- 土日祝休み
- 月の残業20時間以内
できれば満たしたい条件
満たしていると望ましいものの、ほかの条件とのバランスで判断できる項目です。
例:
- 在宅勤務制度がある
- 今より年収が上がる
- 資格取得支援がある
- 通勤時間が短い
今回の転職では妥協できる条件
魅力的ではあるものの、優先度が低い項目です。
例:
- 会社の知名度
- オフィスの新しさ
- 社員食堂
- 服装の自由度
特に「絶対に譲れない条件」は、多くても3つ程度に絞りましょう。
条件が多すぎると会社を選べなくなり、少なすぎると入社後のミスマッチにつながります。
優先順位を決めておけば、複数の求人を比較するときにも判断しやすくなります。
STEP3|求人票・面接・労働条件の3段階で確認する
会社の条件は、求人票を見ただけで確定するわけではありません。
次の3段階で確認しましょう。
1.求人票で確認する
- 仕事内容
- 給与と諸手当
- 固定残業代
- 就業時間
- 休日
- 雇用形態
- 試用期間
- 就業場所
- 転勤・異動
- 業務内容の変更範囲
- 有期契約の場合の更新基準
求人票は雇用契約書そのものではありません。採用時には、書面などで提示される労働条件を改めて確認する必要があります。
2.面接で具体的に聞く
- 入社後、最初に担当する業務は何か
- 配属先には何人いるか
- 1日の仕事の流れはどうなっているか
- 通常期と繁忙期の残業時間はどれくらいか
- 評価はどのような基準で決まるか
- 入社後の研修はあるか
- 希望しない異動や転勤の可能性はあるか
- 中途入社した人が独り立ちするまでの期間はどれくらいか
「残業はありますか」と広く聞くより、
配属予定部署では、通常期と繁忙期で月の残業時間はどの程度違いますか
と具体的に聞く方が、実態を把握しやすくなります。
3.内定後に労働条件を確認する
内定を承諾する前に、提示された条件が、求人票や面接で聞いた内容と一致しているか確認します。
特に、
- 基本給
- 固定残業代と対象時間
- 諸手当
- 試用期間
- 雇用形態
- 勤務地
- 業務内容
- 休日
- 入社日
は必ず確認しましょう。
説明と違う点や分からない点があれば、承諾前に質問してください。
利用できる可能性がある制度・公的サービス
失業手当・再就職手当
次の会社が決まる前に退職する場合は、雇用保険の失業手当(基本手当)を受け取れる可能性があります。
また、失業手当の受給手続きをした後、一定の給付日数を残して早めに再就職した場合は、再就職手当を受け取れることがあります。
失業手当は、就職する意思と能力があり、積極的に求職活動をしているものの就職できていない人を対象とする制度です。離職しただけで自動的に支給されるものではなく、ハローワークで求職申込みと受給手続きが必要です。
再就職手当は、基本手当の受給資格決定後、待期期間を終え、一定の支給日数を残して安定した職業へ就いた場合などに対象となる可能性があります。支給残日数が所定給付日数の3分の2以上なら70%、3分の1以上なら60%に相当する額が支給されますが、1年を超えて勤務することが確実と認められることなど、複数の要件があります。
退職前に、次の項目をまとめて確認しておきましょう。
- 失業手当を受け取れる可能性があるか
- いくら受け取れる見込みか
- 給付日数は何日あるか
- いつごろから支給されるか
- 早く再就職した場合、再就職手当はいくらになるか
- 給付が始まるまでの生活費を用意できているか
失業手当と再就職手当をあわせて把握しておくと、退職後のお金だけでなく、転職活動をどのようなペースで進めるかも考えやすくなります。
※表示される金額は目安です。実際の受給資格や支給額は、離職理由、雇用保険の加入期間、賃金、就職日などによって異なります。最終的な判断はハローワークが行います。
無料キャリアコンサルティング
自分の経験や希望条件を一人で整理しにくい場合は、公的なキャリア相談を利用する方法もあります。
厚生労働省委託の「キャリア形成・リスキリング推進事業」では、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングを無料で受けられます。求人紹介を行うサービスではなく、仕事選びや今後のキャリア、学び直しについて相談する場として利用できます。
相談では、
- これまで経験した仕事
- 身につけた知識や能力
- 転職で優先したい条件
- 今後のキャリア
- 学び直しの必要性
などを整理できます。
転職サービスへ登録する前に、自分の考えを整理する目的で利用する方法もあります。
job tag
興味のある職業の仕事内容や必要なスキルを調べたい場合は、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」も利用できます。
職業ごとの仕事内容、就職する方法、求められる知識やスキル、向いている人の特徴などを確認できます。興味や価値観から適職を調べる自己診断ツールも用意されています。
転職サイトで募集されている求人だけを見るのではなく、職業そのものを理解するために活用できます。
関連記事
退職前にやることを確認する
会社を辞めてから困らないために、必要書類、お金、健康保険、年金、税金などを事前に確認しておきましょう。

失業手当と再就職手当をまとめて確認する
退職後にもらえる失業手当の目安と、早めに再就職した場合に受け取れる可能性がある再就職手当をまとめて確認できます。
次の会社で後悔しないための確認項目
求人票や面接で確認しておきたい、残業時間、休日、仕事内容、評価制度、配属先などのポイントをまとめています。

応募前に企業の口コミを調べる
求人票や企業サイトだけでは、実際の職場環境まで分からないことがあります。
応募先を決める前に、社員や元社員の口コミから、
- 残業時間
- 職場の雰囲気
- 評価制度
- 有給休暇の取りやすさ
- 給与や昇給
- 退職理由
などを確認しておきましょう。
ただし、口コミは投稿者個人の経験や、所属していた時期・部署によって内容が異なります。
一つの口コミだけで判断せず、複数の投稿や求人票、面接での説明とあわせて確認することが大切です。

※口コミの内容は投稿時点の情報であり、現在の状況とは異なる場合があります。最終的な応募・入社の判断は、企業から提示された労働条件なども確認したうえで行ってください。
おすすめサービス(PR)
どの転職サービスを選べばよいか分からない方へ
転職サービスは、それぞれ得意とする年代、職種、地域、経験などが異なります。
例えば、
- 20代・第二新卒の転職に強いサービス
- 経験を活かした転職に向いているサービス
- 未経験職種の求人を扱うサービス
- 特定の業界や職種に特化したサービス
- 地方の求人を扱うサービス
などがあります。
知名度だけで選んでも、自分の年齢や経験、希望する働き方に合うとは限りません。
どこを利用すればよいか迷っている場合は、年齢や現在の状況、希望条件を入力して、利用候補の転職サービスを絞り込める無料診断があります。
診断結果を見たからといって、転職サービスへの登録や求人への応募が必須になるわけではありません。
まずは、
- 自分が対象になるサービスはどれか
- 希望する職種や地域に対応しているか
- 今の経験を活かせる求人があるか
- どのような転職支援を受けられるか
を比較するための情報収集として利用できます。
※診断結果は、入力した条件などをもとにした参考情報です。特定のサービスが必ず適していることや、転職の成功を保証するものではありません。※本ページにはアフィリエイト広告を含み、診断後の申込みなどにより当サイトが報酬を受け取る場合があります。※各サービスの対象条件や支援内容を確認し、ご自身に合うものをご判断ください。
最後に
今日から始めるなら、この一歩
転職準備タイプのあなたが最初にやることは、求人へ応募することではありません。
まずは、次の文章を埋めてみてください。
今の会社では「____」がつらい。
次の会社では「____」を変えたい。
そのために、絶対に譲れない条件は「____」である。
例えば、
今の会社では、残業が多く自分の時間がないことがつらい。
次の会社では、働く時間を変えたい。
そのために、月の残業20時間以内は絶対に譲れない。
という形です。
できれば、絶対に譲れない条件を3つ書き出してください。
- ________
- ________
- ________
この3つが、求人を選ぶときの基準になります。
今の会社を辞めたいと思うことは、悪いことではありません。
ただし、転職を成功させるためには、辞めたい理由だけでなく、次の会社で実現したいことまで整理する必要があります。
焦って最初に見つけた会社へ進むのではなく、自分の条件と比べながら選んでください。
転職は、今の会社から逃げるためだけのものではありません。
これからの働き方を、自分で選び直すための機会です。
