ハローワークのマイページとは?開設方法とオンライン自主応募の注意点
「求人を探すたびにハローワークまで行くのが面倒」——その負担は、求職者マイページでかなり減らせます。求人検索も、対応している求人への応募も、自宅からできるようになるからです。
ただし、便利さの裏に知らないと損をする注意点があります。応募の経路と就職の時期によっては、再就職手当を受け取れなくなるという点です。
この記事では、マイページの開設方法から、オンライン自主応募の使いどころ、避けるべきタイミングまでを整理します。
この記事は2026年8月時点の一般的な情報です。オンラインサービスの仕様や運用は変更されることがあります。手当に関わる判断は、必ず事前に管轄のハローワークへご確認ください。
求職者マイページでできること

求職者マイページは、ハローワークインターネットサービス上の、自分専用のページです。
主にできることは次のとおりです。
- 求人検索と「お気に入り」保存(検索条件も保存でき、新着をチェックしやすくなります)
- オンライン自主応募(対応している求人に、ハローワークを介さず直接応募できます)
- ハローワークからの求人情報の提供を受ける
- 職員とのメッセージのやり取り
- 求職情報や求職活動の記録の確認
対応求人の検索やオンライン自主応募、登録情報の確認など、多くの作業を自宅で行えるようになります。ただし、職業紹介や一部の相談・手続きには、電話、オンライン相談または来所が必要です。すべてが自宅で完結するわけではありません。
また、マイページで求人を眺めているだけでは、求職活動実績にはなりません。実績として認められるのは応募や相談などの具体的な行動です(求職活動実績の作り方)。
マイページの開設方法と2種類の登録

開設方法は、大きく分けて2つあります。
方法1:自宅でアカウントを登録する
- ハローワークインターネットサービスでメールアドレスを登録し、パスワードを設定する
- アカウント登録の完了後14日以内に、求職情報の入力を行い、求職登録を完了させる
期限内に求職情報の入力を終えないと、アカウントは無効になります。来所しなくても、この方法でオンライン登録者としてマイページを利用できます。
方法2:ハローワークの窓口で求職申込みをする
- ハローワークで求職申込みの手続きを行い、アカウント作成コードを受け取る
- メールアドレス・求職番号・生年月日などを入力する
- 届いたメールから、50分以内にパスワードを登録する
「オンライン登録者」と「利用登録者」の違い
| オンライン登録者 | 利用登録者 | |
|---|---|---|
| なり方 | 自宅でオンライン登録を完了 | ハローワークに来所し、職員の確認を受ける |
| 求人検索・オンライン自主応募 | できる | できる |
| その他の機能 | 一部の機能は利用できない | すべての機能を利用できる |
つまり、自宅だけでも始められるが、来所すれば全機能が使えるという段階構造です。失業保険を受給する人は、いずれにせよ手続きで来所するので、そのときに利用登録まで済ませてしまうのが効率的です。
パスワードは、半角の数字・英字・記号を組み合わせて8〜32桁で設定します。スマートフォンからでも開設・利用できます。
オンライン自主応募と「紹介」の違い

マイページからの応募には、性質の異なる道があります。ここを混同すると損をします。
| オンライン自主応募 | ハローワークの職業紹介 | |
|---|---|---|
| 応募のしかた | マイページから直接応募 | 職員の職業紹介を受けて応募(紹介状、またはオンラインハローワーク紹介) |
| ハローワークの関与 | なし | あり |
| 手続きの手軽さ | 自宅で完結 | 相談が必要(来所・電話・オンライン) |
| 対応求人 | 事業所がオンライン自主応募を受け付けている求人 | ハローワークが職業紹介できる求人(応募条件等の確認が必要) |
オンライン自主応募は、求人を出している事業所が「オンラインでの直接応募を受け付ける」と設定している求人に限って利用できます。求人票に表示があるので、そこで判断できます。
なお、ハローワークの職業紹介には、紙の紹介状を受け取る方法のほかに、オンラインハローワーク紹介という機能もあります。オンライン自主応募とは別の機能なので、名前で混同しないでください。
注意点:給付制限がある人の再就職手当

ここが本記事でいちばん重要なところです。
離職理由による給付制限を受ける人が、待期満了後1か月以内に就職する場合、その就職はハローワークまたは許可・届出のある職業紹介事業者の紹介による必要があります。
つまり、この期間内にオンライン自主応募で就職した場合、再就職手当の対象になりません。
判断の基準になるのは、原則として応募日ではなく就職日です。「応募したのが給付制限前だから大丈夫」とはならないので、日程の見通しを立てて動いてください。
再就職手当の額は、基本手当日額や支給残日数によって変わります(再就職手当の条件と計算)。金額が大きくなるケースもあるため、対象から外れるかどうかは事前に確認する価値があります。
実務的な対処
- 給付制限を受けている人で、待期満了後1か月以内に就職する可能性があるなら、オンライン自主応募ではなく、ハローワークの職業紹介(オンラインハローワーク紹介を含む)または許可・届出のある職業紹介事業者の紹介を受けて応募する
- 自分の応募が「紹介」にあたるか不明な場合は、応募前に管轄のハローワークへ確認する
- 給付制限がない人(倒産・解雇等による離職など)は、この要件の対象外です
なお、企業側にも事情があります。ハローワークの紹介を経た採用でなければ対象にならない助成金があるため、求人によっては紹介経由の応募を歓迎する会社もあります。気になる場合は職員に聞いてみてください。
ログインできない・メールが届かないとき

よくあるつまずきと対処法をまとめます。
メールが届かない
- 登録したメールアドレスに間違いがないか確認する
- 迷惑メールフォルダを確認する
- 受信制限を確認し、
system@mail.hellowork.mhlw.go.jpからのメールを受信できるよう設定する(キャリアメールは弾かれやすいので、ここが原因であることが多いです) - 解決しない場合は、公式の再登録手順を確認するか、ハローワークへ問い合わせる
パスワードを忘れた
ログイン画面から再登録できます。登録したメールアドレスが分からない場合は、窓口で確認してもらえます。
アカウントがロックされた
入力を繰り返さず、パスワードの再登録を行ってください。解除できない場合は、ハローワークインターネットサービスのヘルプ、または管轄のハローワークへ問い合わせてください。
そもそもログイン画面にたどり着けない
検索結果に表示される類似サイトに注意してください。ハローワークインターネットサービスは厚生労働省の公式サイトです。URLを確認し、公式のページからログインしてください。
14日を過ぎてアカウントが無効になった
アカウント登録から14日以内に求職情報の入力を完了しなかった場合、アカウントは無効になります。もう一度、アカウント登録からやり直してください。
よくある質問

マイページを開設しないと求人は見られませんか?
見られます。求人検索自体はマイページなしでも利用できます。マイページが必要になるのは、お気に入り保存・オンライン自主応募・職員とのメッセージのやり取りなどです。
オンライン自主応募は求職活動実績になりますか?
オンライン自主応募を含む求人への実際の応募は、求職活動実績に該当します。一方、求人の検索・閲覧やお気に入り登録だけでは実績になりません。申告時のために、応募した日付と応募先を記録しておいてください。
マイページから応募したら、ハローワークに行かなくてよくなりますか?
失業認定日は、原則として指定されたハローワークへの来所が必要です(失業保険の認定日とは?)。ただし、障害・難病、介護や育児、管轄ハローワークまでの距離など一定の要件を満たす人は、オンライン失業認定の対象になる場合があります。
在職中でもマイページを作れますか?
作れます。求職申込みは在職中でも可能で、働きながら次を探す使い方もできます。ただし失業保険の受給手続きは離職後です。
応募したことは今の勤務先に知られますか?
求職申込みの内容が、あなたの同意なく現在の勤務先に伝わることはありません。心配な場合は、求職申込みの際に現在の勤務先への情報提供について窓口で相談してください。
退会や求職登録の終了はできますか?
マイページ自体は設定画面から退会できます。ただし、マイページの退会・求職登録の終了・雇用保険上の就職申告は別の手続きです。就職した場合は、雇用保険の案内に従ってハローワークへ申告してください。なお、選考中のオンライン自主応募がある場合は退会できません。
まとめ
- 求職者マイページを使うと、求人検索・対応求人への応募・職員とのやり取りの多くを自宅で行える
- 開設は、自宅でアカウント登録し14日以内に求職情報の入力を完了する方法と、窓口で求職申込みをしてアカウント作成コードを受け取る方法の2つ
- 自宅完結ならオンライン登録者(一部機能に制限)、来所して確認を受けると利用登録者(全機能)
- 給付制限を受けている人が、待期満了後1か月以内に就職する場合、オンライン自主応募による就職は再就職手当の対象になりません。ハローワークまたは許可・届出のある職業紹介事業者の紹介が必要です
- 基準は応募日ではなく就職日。迷ったら応募前に窓口で確認する
- メールが届かないときは、
system@mail.hellowork.mhlw.go.jpの受信設定を確認する
便利な機能ほど、使う順番が結果を左右します。応募する前に一度だけ窓口で確認しておけば、手当を取りこぼす事態は避けられます。
※本記事は2026年8月時点の一般的な情報です。オンラインサービスの仕様や再就職手当の要件の適用は、個別の状況により異なります。判断に迷う場合は必ず管轄のハローワークにご確認ください。
