続ける・休む・辞める整理シート
今回の診断で「じっくり整理タイプ」になったあなたは、今の会社を続けるべきか、いったん休むべきか、退職すべきか、まだ決めきれていない状態です。
会社を辞めたい気持ちはある。
でも、本当に辞めるのが正解かは分からない。
転職したいわけではないけれど、このまま働き続けるのもつらい。
そのような迷いがあると、
早く結論を出さなければ
辞めるか、我慢して続けるかの二択しかない
と考えてしまうことがあります。
しかし、今すぐ人生の大きな決断をする必要はありません。
今のあなたに必要なのは、無理に答えを出すことではなく、
- 何がつらいのか
- 会社を辞めれば解決するのか
- 休むことで状況が変わるのか
- 続ける場合に変えられることはあるのか
- 退職した場合のお金は足りるのか
を一つずつ整理することです。
この記事では、「続ける・休む・辞める」の3つを同じ基準で比較し、自分に合う次の一歩を考える方法をまとめます。
今日は最終結論を出さなくても大丈夫です。
まずは、迷っている理由を整理するところから始めましょう🐻
※この記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。制度や手続きは変更される場合があるため、勤務先、加入している健康保険、ハローワークなどで最新情報をご確認ください。
※このシートは自己整理のための一般的な情報提供であり、医学的な診断や専門的な助言に代わるものではありません。強い不調がある場合や、安全に関わる不安がある場合は、整理作業より先に医療機関や公的な相談窓口へご相談ください。
あなたの診断結果
じっくり整理タイプとは?
じっくり整理タイプは、「今すぐ転職したい」「まず休みたい」といった方向性が、まだ一つに決まっていないタイプです。
例えば、次のような気持ちがあるかもしれません。
- 会社を辞めたいけれど、辞めたあとの生活が不安
- 今の仕事が嫌なのか、疲れているだけなのか分からない
- 転職しても同じことを繰り返しそうで怖い
- 休職するほどなのか、自分では判断できない
- 人間関係以外は悪くないので迷っている
- 給料や福利厚生を手放すことに不安がある
- 家族や周囲から辞めない方がよいと言われている
- 本当にやりたい仕事があるわけではない
この診断結果は、優柔不断であるという意味ではありません。
仕事を続けることにも、休むことにも、辞めることにも、それぞれメリットと不安があるから決めきれないのは自然です。
むしろ、勢いだけで決めず、これからの生活を真剣に考えている状態ともいえます。
ここで大切なのは、迷いをなくしてから行動しようとしないことです。
すべての不安が消えるのを待っていると、何も変えられないまま時間だけが過ぎる可能性があります。
最終結論の前に、情報収集や相談、家計の確認など、決断しなくてもできる準備から進めましょう。
なぜこの結果になったのか
あなたが今、優先したいことは?
今のあなたが優先したいのは、「辞めるかどうか」を決めることではありません。
まずは、今の悩みがどこから生まれているのかを切り分けることです。
仕事の悩みは、大きく分けると次の3つがあります。
| 悩みの原因 | 具体例 | 会社を辞めずに変えられる可能性 |
|---|---|---|
| 会社・職場の問題 | 上司、人間関係、評価制度、長時間労働 | 異動・配置転換・相談で変わる場合がある |
| 仕事そのものの問題 | 業務内容、職種、適性、将来性 | 職種変更や転職が必要な場合がある |
| 現在の心身や生活の問題 | 疲労、睡眠不足、体調、家庭事情 | 休暇・休職・業務調整で改善する場合がある |
例えば、「会社に行きたくない」という気持ちだけでは、原因が分かりません。
- 特定の上司と顔を合わせるのがつらい
- 業務量が多すぎて疲れている
- 仕事の内容に興味を持てない
- 通勤や勤務時間が生活に合わない
- 心身の調子が落ちていて、何をしてもつらい
では、必要な対応が異なります。
上司との関係が主な原因なら、異動や相談で状況が変わるかもしれません。
仕事内容そのものが合わないなら、会社に残ったまま職種を変えられるか、転職するかを考える必要があります。
心身の状態が大きく崩れている場合は、転職先を探すよりも、休養や医療機関への相談を優先した方がよいこともあります。
まずは、
会社が嫌なのか
仕事が合わないのか
今の自分が疲れているのか
を分けて考えてみましょう。
迷っているときに起こりやすいこと
疲れている日に、結論を急ぎたくなる
仕事で嫌なことがあった日や、朝起きられなかった日は、
もう絶対に辞める
明日にでも退職を伝えたい
と思うことがあります。
一方、休日に少し休めると、
もう少し続けられるかもしれない
辞めたら後悔するかもしれない
と考え直すこともあります。
感情が揺れること自体はおかしくありません。
ただし、心身が限界に近い日や、強く落ち込んでいる日に、退職日や次の仕事まで決めると、必要な確認を飛ばしてしまう可能性があります。
緊急性がある場合を除き、まずは、
- 今日決める必要があること
- 今週中に確認すること
- まだ決めなくてよいこと
に分けてください。
「辞めるかどうか」は保留にしても、有給休暇の残日数や休職制度、退職後のお金は確認できます。
「続けるか辞めるか」の二択に感じてしまう
仕事がつらいときは、
- 我慢して続ける
- すべてを捨てて辞める
の二択に感じやすくなります。
しかし、実際にはその間にも選択肢があります。
- 有給休暇を取る
- 業務量を相談する
- 配置転換や異動を希望する
- 在宅勤務や勤務時間の調整を相談する
- 一定期間休職する
- 在職中に転職活動を始める
- 退職日だけ決め、引き継ぎ期間を確保する
年次有給休暇は、雇入れから6か月継続勤務し、その間の出勤率が8割以上であれば、法律上付与される権利です。正社員だけでなく、パートやシフト制の労働者も対象になりますが、所定労働日数が少ない場合は付与日数が比例して少なくなります(比例付与)。
いきなり最終手段を選ぶ前に、「今の負担を一段階下げる方法」がないか確認しましょう。
お金の不安だけで働き続けてしまう
辞めたいと思っていても、
収入がなくなるのが怖い
失業手当だけでは生活できない
健康保険や住民税を払えるか分からない
という理由で、限界まで働き続けてしまうことがあります。
お金の不安は、退職を止める大きな理由になります。
ただし、金額が分からないまま考えると、不安は必要以上に大きくなります。
まずは、次の数字を確認してください。
- 現在の貯金
- 退職金の有無
- 最終給与
- 失業手当の見込み額
- 傷病手当金の対象になる可能性
- 退職後の健康保険料
- 年金保険料
- 住民税
- 毎月最低限必要な生活費
「何となく不安」から「あと何か月生活できるか」に変えると、選択肢を比較しやすくなります。
周囲の意見を自分の結論にしてしまう
家族や友人から、
- 次を決めてから辞めた方がよい
- どこの会社も同じ
- もう少し我慢した方がよい
- そんな会社はすぐ辞めるべき
と言われることがあります。
周囲の意見は参考になります。
ただし、その人があなたの体調、仕事内容、貯金、職場環境をすべて理解しているとは限りません。
反対に、会社の上司から引き止められたからといって、残ることが正解とも限りません。
他人の意見を聞いたときは、
その人は何を心配しているのか
その意見は、自分の状況にも当てはまるのか
を分けて考えましょう。
最終的に働くのも、生活を続けるのも自分です。
今やること3STEP
STEP1|辞めたい理由を「会社・仕事・自分の状態」に分ける
まずは、今感じている不満やつらさを、思いつくまま書き出してください。
例えば、
- 上司の言い方がきつい
- 残業が多い
- 給料が低い
- 仕事に興味を持てない
- 朝起きるのがつらい
- 休日も仕事のことを考えてしまう
- 将来が見えない
- 家族との時間が取れない
- 通勤が負担
- ミスをするのが怖い
次に、それぞれを3つに分けます。
| 分類 | 具体例 |
|---|---|
| 会社・職場の問題 | 上司、人間関係、評価、残業、異動、社風 |
| 仕事そのものの問題 | 職種、業務内容、向き不向き、将来性 |
| 自分の状態や生活の問題 | 体調、睡眠、家庭事情、通勤、疲労 |
さらに、次の質問を考えてみてください。
- 上司が変われば続けられそうか
- 業務量が減れば続けられそうか
- 同じ仕事を別の会社でも続けたいか
- 1か月休めたら、戻りたいと思うか
- 給料が上がれば、今の仕事を続けたいか
- 体調が整っても、辞めたい気持ちは変わらないか
この答えによって、優先する選択肢が見えてきます。
STEP2|続ける・休む・辞めるを同じ条件で比較する
続ける、休む、辞めるのどれか一つだけを見るのではなく、同じ項目で比較します。
| 比較項目 | 続ける | 休む | 辞める |
|---|---|---|---|
| 収入 | 給与が続く | 給与や手当の有無を確認 | 給与が止まり、給付や貯金を確認 |
| 雇用関係 | 継続する | 原則として継続する | 終了する |
| 今の環境 | 基本的に続く | 一時的に離れられる | 離れられる |
| 手続き | 少ない | 会社・健康保険への申請 | 保険・年金・税・雇用保険 |
| 復帰先 | 今の職場 | 原則として今の会社 | なし |
| 主な不安 | 状況が変わらない可能性 | 復職や休職期間 | 収入・次の仕事 |
| 向いている状況 | 調整で改善できそう | 休養後に再判断したい | 退職しないと解決しにくい |
続ける場合
続けることは、何も変えず我慢することではありません。
- 有給休暇を取る
- 業務量を相談する
- 異動を希望する
- 勤務時間を調整する
- 上司以外の相談窓口を使う
- 在職中に転職活動を始める
など、条件を変えながら続ける方法があります。
休む場合
会社の休職期間、申請方法、休職中の賃金、社会保険料、復職条件は就業規則などで確認する必要があります。休職に関する具体的な扱いは会社ごとに異なるため、勤務先の規程を確認してください。
業務外の病気やけがで仕事ができず、連続3日間を含む4日以上休み、十分な給与が支払われない場合などは、健康保険の傷病手当金を受給できる可能性があります。労務不能かどうかは、医師の意見や実際の業務内容などを踏まえて判断されます。
辞める場合
今の環境から離れられる一方で、給与が止まり、健康保険、年金、住民税などの手続きが必要になります。
すぐに働ける状態で仕事を探す場合は、失業手当の対象になる可能性があります。
一方、病気やけがなどによりすぐに働けない場合は、通常の失業手当ではなく、受給期間延長などを確認する必要があります。基本手当の受給期間は原則1年ですが、一定の理由で働けない場合は延長できることがあります。
どの選択肢にもメリットと不安があります。
「不安が一つもない選択肢」ではなく、今の自分が引き受けられる不安はどれかという視点でも考えてみましょう。
STEP3|最終結論ではなく「期限付きの仮決め」をする
迷っているときに、「一生の正解」を決めようとすると動けなくなります。
そこで、まずは期限を決めた仮の方針を作ります。
例えば、
まず2週間は退職を決めず、有給休暇と休職制度を確認する
今月中に家計を計算し、退職して3か月生活できるか確認する
上司へ業務量を相談し、1か月たっても改善しなければ転職活動を始める
医療機関へ相談し、今すぐ働き続けてよい状態か確認する
在職中に求人を10件だけ見て、転職で解決できそうか考える
という形です。
仮決めには、次の3点を入れてください。
- 今は何を選ぶか
- いつまで試すか
- 何が変わらなければ次へ進むか
例:
今は会社を続ける。
ただし、今月末までに業務量の相談をする。
翌月も残業時間が変わらなければ、転職準備を始める。
このように決めれば、ただ我慢し続ける状態を避けられます。
一度決めた方針を、あとから変えても問題ありません。
今の自分に合う選択肢を、一定期間ごとに見直しましょう。
利用できる可能性がある制度・公的サービス
年次有給休暇・社内制度
まず数日休んで考えたい場合は、有給休暇の残日数を確認しましょう。
一定の勤務期間と出勤率の条件を満たしていれば、正社員、パート、シフト制などの雇用形態にかかわらず、年次有給休暇が付与されます(所定労働日数が少ない場合は比例付与)。
あわせて、就業規則や社内制度から次の項目を確認してください。
- 有給休暇の残日数
- 半日・時間単位の有給休暇
- 休職制度
- 私傷病休暇
- 時短勤務
- 在宅勤務
- 異動・配置転換の申請方法
- 社内相談窓口
- 産業医や保健師への相談方法
制度があっても、社内で十分に案内されていないことがあります。
人事・労務担当者や社内ポータル、就業規則で確認しましょう。
傷病手当金
心身の不調などにより仕事を続けることが難しい場合は、健康保険の傷病手当金を受け取れる可能性があります。
主な条件は次のとおりです。
- 業務外の病気やけがで療養している
- これまでの仕事に就けない状態である
- 連続する3日間を含み、4日以上休んでいる
- 休んだ期間に十分な給与を受けていない
支給の可否は、医師の意見、仕事内容、給与の支払い状況などを踏まえて、加入している健康保険が判断します。
退職後も継続して受給するには、退職前に一定の加入期間があり、退職時点で受給中または受給条件を満たしていることなどが必要です。退職日に出勤すると、退職後の継続給付を受けられない場合があるため、退職前に加入先へ確認してください。
より詳しい条件・金額・申請方法は、こちらの記事にまとめています。

失業手当・受給期間延長
退職後、すぐ働ける状態で仕事を探す場合は、失業手当を受け取れる可能性があります。
一方で、病気やけがなどにより、すぐに働き始められない場合は、基本手当をそのまま受け取れない可能性があります。
その場合は、働ける状態になってから受給できるように、受給期間の延長を確認します。
退職時点の状態によって利用する制度が変わるため、
- 今すぐ働けるか
- 求職活動を始められるか
- 30日以上働けない状態が続きそうか
を整理したうえで、ハローワークへ相談しましょう。
無料キャリアコンサルティング
会社を続けるか、転職するかを一人で整理しにくい場合は、厚生労働省委託事業の無料キャリアコンサルティングを利用できます。
仕事や転職だけでなく、職場の人間関係、賃金、処遇、キャリアの方向性、学び直しなども相談できます。
相談する前に結論を出しておく必要はありません。
辞めたいけれど、何が嫌なのか整理できない
今の経験を捨ててよいのか分からない
休むか転職するか迷っている
という段階でも利用できます。
総合労働相談コーナー
長時間労働、賃金、配置転換、退職、解雇、いじめ・嫌がらせなど、職場との問題について相談したい場合は、都道府県労働局や労働基準監督署などに設置されている総合労働相談コーナーを利用できます。
専門の相談員が電話または面談で対応し、予約不要・無料で利用できます。相談内容に応じて、関係機関の案内や、助言・指導、あっせん制度の説明も行われます。
会社に相談したことで不利益を受けないか不安な場合や、誰に相談すべきか分からない場合にも、最初の窓口として利用できます。
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休職という選択肢を確認する
会社を辞める前に休職を利用できるのか、休職中の給与や社会保険、傷病手当金などを確認できます。

退職前にやることを確認する
退職を選んだ場合に備えて、必要書類、お金、健康保険、年金、税金などを事前に整理しておきましょう。

傷病手当金の条件・金額を確認する
仕事を休む場合に、傷病手当金を受け取れる条件、支給額、待期期間、退職後の継続給付について確認できます。

失業手当と再就職手当をまとめて確認する
退職後にもらえる失業手当の目安と、早く再就職した場合の再就職手当をまとめて確認できます。
今の働き方に問題がないか確認する
長時間労働、固定残業代、名ばかり管理職など、今の会社の働かせ方に問題がないかを確認できます。

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最後に
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まずは、次の文章を埋めてみてください。
今の仕事で一番つらいことは「____」です。
それは「会社・仕事・自分の状態」のうち、主に「____」の問題です。
今週中に確認することは「____」です。
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今の仕事で一番つらいことは、残業が多く生活に余裕がないことです。
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今週中に、異動や業務量の調整ができるか確認します。
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今の仕事で一番つらいことは、朝起きても体が動かないことです。
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という形です。
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今は「続ける・休む・辞める」のうち、ひとまず「____」を選びます。
「__月__日」まで試し、「____」が変わらなければ見直します。
今の時点で選んだ答えが、最終決定である必要はありません。
続けてみて難しければ、休むこともできます。
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