転職に資格は必要?資格なしで転職する方法と、取るなら何から決めるか
転職したいけれど、アピールできる資格が何もない。先に何か取ったほうがいいのだろうか。
結論から言うと、ほとんどの仕事では、資格がなくても転職できます。中途採用でいちばん見られるのは、資格ではなく「これまで何をしてきたか」だからです。
ただし、資格がないと働けない仕事もあります。大事なのは、自分のやりたい仕事が、どのタイプなのかを先に知ることです。
※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。この記事は2026年10月時点の一般的な情報です。資格の要件や求人の条件は、仕事や会社によって異なります。
自分の経験でどんな求人に応募できるのかを知りたいなら、転職エージェントに聞くのが早道です。
資格が必要かどうかは、仕事によって3つに分かれる
| タイプ | 資格の扱い | 仕事の例 |
|---|---|---|
| ① 資格がないと働けない | その資格を持つ人しか、仕事ができない(または名乗れない) | 看護師、保育士、電気工事士、大型トラックやタクシーのドライバーなど |
| ② あると有利 | 必須ではないが、知識の証明になる。会社に資格を持つ人を置く決まりがある仕事も | 経理(簿記)、不動産(宅地建物取引士)、IT(情報処理の資格)、総務・人事(衛生管理者、社会保険労務士)など |
| ③ ほとんど関係ない | 資格より、経験と人柄で選ばれる | 営業、販売・接客、一般事務、カスタマーサポート、企画など |
① 資格がないと働けない仕事
このタイプは、資格を取ることがスタートラインです。未経験からでも、資格を取れば応募できる求人があります。
学校に通う期間が長い資格(看護師など)もあれば、数か月で取れるもの(介護職員初任者研修、各種の運転免許など)もあります。
② あると有利な仕事
未経験から目指すときに、「本気で勉強している」ことの証明になります。
ただし、資格だけで採用が決まるわけではありません。たとえば経理なら、簿記の資格に加えて、「前の仕事で数字を扱っていた」「請求の処理をしていた」といった経験があると、ぐっと強くなります。
③ ほとんど関係ない仕事
資格を取るより、これまでの経験をどう伝えるかに時間を使ったほうが効果があります。
経験の伝え方は、転職の自己PRの書き方にまとめています。
資格なしで転職するときの進め方
1. 経験を「できること」に言い換える
資格がなくても、仕事でやってきたことは強みになります。
| やってきたこと | 言い換え |
|---|---|
| レジ、売上の締め | 数字を正確に扱える |
| クレーム対応 | 相手の話を聞いて、落ち着いて対応できる |
| 新人に仕事を教えた | 人に分かりやすく説明できる |
| シフトを組んだ | 段取りを組んで、人を動かせる |
2. 「未経験歓迎」「資格不問」の求人を探す
求人票に「未経験歓迎」「資格不問」「入社後に資格取得を支援」と書かれているものは、資格がない人を前提にしています。入社してから、会社の支援で資格を取る道もあります。
3. 資格を取っている途中なら、それも書く
勉強を始めているなら、履歴書の資格欄に「◯◯取得に向けて勉強中」と書けます。応募する仕事に関係がある資格なら、意欲のアピールになります。履歴書の書き方は、転職の履歴書の書き方にまとめています。
資格を取るなら、何から決めるか
「おすすめの資格」から探すと、取ったのに使わなかった、ということが起きます。次の順番で決めましょう。
- 先に、やりたい仕事の求人を5つ見る:応募の条件や「歓迎する経験・資格」に、何度も出てくるものを探す
- 取るまでの時間を確認する:数か月で取れるのか、1年以上かかるのか。働きながら続けられるか
- 費用と、戻ってくるお金を確認する:国の給付金の対象講座なら、受講料の一部が戻る
資格を取ること自体が目的にならないように、求人から逆算するのがコツです。
どんなスクールが合うのか、先にざっくり知りたい人は、5つの質問で調べられます。
費用を抑える制度
働きながらでも使える制度があります。
- 教育訓練給付金:国が指定した講座の受講料の20〜80%が戻る(一般・特定一般教育訓練給付金とは)
- 公共職業訓練:退職後、失業保険をもらいながら、原則無料で学べる
いまの状況(在職中・休職中・退職後)によって、使える制度が変わります。全体は、こちらにまとめています。

年代別の考え方
あくまで一般的な傾向です。
| 年代 | 見られやすいこと | 資格の位置づけ |
|---|---|---|
| 20代 | これからの伸びしろ、意欲 | なくても応募できる求人が多い。勉強中であることも評価されやすい |
| 30代 | これまでの経験、すぐに任せられるか | 経験に資格が加わると強い。未経験の分野なら、資格が入口になる |
| 40代以降 | 実務の経験、人をまとめた経験 | 資格だけでは難しいことが多い。経験と結びつく資格を選ぶ |
年代が上がるほど、「資格を取ったから転職できる」ではなく、「これまでの経験に、資格を足す」という考え方が大事になります。
よくある質問

資格が何もないと、書類選考で落ちますか?
資格の欄が空いていることだけが理由で落ちることは、あまりありません。①の「資格がないと働けない仕事」を除けば、見られるのは職歴と志望動機です。資格欄には「特になし」と書いて問題ありません。
とりあえず取っておくと有利な資格はありますか?
「とりあえず」で取った資格は、応募する仕事と関係がなければ、ほとんど評価されません。先にやりたい仕事を決めて、その求人に書かれている資格を選ぶほうが確実です。
資格を取ってから辞めるのと、辞めてから取るのは、どちらがいいですか?
収入が途切れないので、働きながら取るほうが安心です。ただし、退職後は失業保険をもらいながら職業訓練で学ぶ方法もあります。体調を崩している場合は、資格より先に休むことを優先してください。
資格を取れば、年収は上がりますか?
資格を取っただけで上がるとは限りません。資格手当がある会社や、資格がないとできない仕事に移る場合は、上がる可能性があります。求人票の給与と手当を確認しましょう。
取った資格が、今の仕事と関係ありません。書いていいですか?
書いてかまいません。応募する仕事に関係があるものを優先して、関係の薄いものは省いてもよいでしょう。
まとめ
- ほとんどの仕事では、資格がなくても転職できる。見られるのは経験
- 仕事は「資格がないと働けない/あると有利/ほとんど関係ない」の3つに分かれる
- 資格なしなら、経験の言い換えと「未経験歓迎・資格不問」の求人から
- 取るなら、先に求人を見て、何度も出てくる資格を選ぶ
- 費用は、教育訓練給付金などで抑えられる
- 年代が上がるほど、「経験に資格を足す」考え方で
「資格がないから無理」と決める前に、自分の経験でどんな求人に応募できるのかを、一度確かめてみてください。

※本記事は2026年10月時点の一般的な情報です。資格の要件や求人の条件は、仕事や会社によって異なります。
