再就職手当とは?もらえる条件・金額・申請方法を完全ガイド
失業手当(基本手当)をもらっている間に早く再就職できると、「お祝い金」のような形で受け取れるのが再就職手当です。
「早く決めたら、失業手当をもらい損ねて損なのでは?」と思う人もいますが、実は逆。早く再就職した人を後押しする制度があるので、早期就職はむしろお得になり得ます。
この記事では、再就職手当の条件・金額・申請方法・もらえないケースまで、まとめて解説します。
この記事は2026年6月時点の情報です。要件・金額は改正されることがあるため、最新・正確な内容は管轄のハローワークでご確認ください。
再就職手当をもらえる人は?30秒セルフチェック

次に多く当てはまれば、再就職手当の対象になる可能性があります。
- 失業手当(基本手当)の受給資格がある
- 就職日の時点で、基本手当の支給残日数が所定給付日数の3分の1以上残っている
- 1年を超えて働く見込みの、安定した就職である
- 前の会社(関連会社含む)への出戻りではない
- 過去3年以内に再就職手当を受けていない
再就職手当とは?

再就職手当は、雇用保険の「就職促進給付」の一つです。
基本手当(失業手当)の受給中に、まだ支給日数を多く残した状態で安定した職業に再就職した人に支給されます。
「失業手当を最後までもらってから就職」よりも、「早く決めて再就職手当をもらう」ほうが得になるケースが多く、早期再就職へのインセンティブとして設けられています。
失業手当そのものの仕組みは「失業手当のもらい方完全ガイド」で解説しています。
再就職手当をもらえる条件

主な要件は次のとおりです(すべて満たす必要があります)。
- 基本手当の支給残日数が所定給付日数の3分の1以上ある
- 1年を超えて勤務することが確実(安定した職業に就いた)
- 待期期間(7日)が経過したあとの就職である
- 離職前の事業主(関連事業主を含む)に再び雇われたものでない
- 受給資格の決定前から内定していた会社への就職でない
- 過去3年以内に、再就職手当・常用就職支度手当を受けていない
- 再就職先で雇用保険の被保険者になっている
- (給付制限がある場合)待期満了後1か月間は、ハローワークや許可された職業紹介事業者の紹介での就職である
「自分が当てはまるか分からない」場合は、就職が決まった時点でハローワークに確認するのが確実です。
いくらもらえる?(支給額の計算)

支給額は、残っている基本手当の日数によって変わります。早く決めた人ほど高い率になります。
| 就職時の支給残日数 | 支給率 |
|---|---|
| 所定給付日数の3分の2以上 | 70% |
| 所定給付日数の3分の1以上〜3分の2未満 | 60% |
計算式:基本手当日額 × 支給残日数 × 支給率(60% or 70%)
※基本手当日額には上限があります。
試算例
基本手当日額5,000円・所定給付日数90日の人の場合:
- 残日数60日(3分の2以上)→ 5,000 × 60 × 70% = 21万円
- 残日数40日(3分の1以上)→ 5,000 × 40 × 60% = 12万円
同じ人でも、早く決めるほど残日数が多く、支給率も高くなるため、受け取れる額が増えます。
申請方法・必要書類・期限

- 期限:就職日の翌日から1か月以内
- 提出先:管轄のハローワーク
- 主な書類:再就職手当支給申請書(採用証明書など、就職先に記入してもらう書類を含む)
申請後、ハローワークの審査(おおむね1か月程度)を経て、指定口座に振り込まれます。書類は就職先の協力が必要なものもあるため、早めに準備しましょう。
もらえないケース・注意点

次のような場合は対象外になります。
- 支給残日数が所定給付日数の3分の1未満になってからの就職
- 前の会社や関連会社への出戻り
- 受給資格決定の前から決まっていた就職
- 過去3年以内に再就職手当を受けている
- 雇用保険に加入しない短期・単発の働き方
なお、短期就労向けの「就業手当」は2025年4月に廃止されています。安定した就職なら再就職手当、という整理で考えるとよいでしょう。独立・開業の場合も、一定の要件を満たせば対象になることがあるため、ハローワークに相談してください。
再就職後に給料が下がったら「就業促進定着手当」

再就職手当をもらった人が、再就職先に6か月以上雇用され、その間の賃金が離職前より低かった場合には、差額分をもとにした就業促進定着手当を追加で受け取れることがあります。
「給料が少し下がっても、早めに再就職した人」を、さらに支える仕組みです。こちらも申請が必要なので、対象になりそうなら忘れずに確認しましょう。条件・計算・申請方法の詳細は「就業促進定着手当とは?再就職後に給料が下がった人がもらえる手当を解説」でくわしく解説しています。
よくある質問

再就職手当はいつ振り込まれますか?
就職日の翌日から1か月以内に申請し、ハローワークの審査(おおむね1か月程度)を経て振り込まれます。
アルバイトやパートでももらえますか?
1年を超えて働く見込みがあり、雇用保険の被保険者になるなどの条件を満たせば対象です。雇用保険に入らない短期・単発の働き方は対象外です。
残日数が少ないともらえない?
はい。就職日の時点で支給残日数が所定給付日数の3分の1未満だと、対象外になります。
自分で開業(独立)した場合は?
一定の要件を満たせば対象になることがあります。事業の継続性などが見られるため、ハローワークで個別に確認してください。
再就職手当をもらうと、失業手当は打ち切り?
再就職手当は「残りの基本手当の一部を先にまとめて受け取る」イメージです。就職して失業状態でなくなるため、その後の基本手当は支給されません。
まとめ
- 再就職手当は、早く安定した再就職をした人がもらえる「就職促進給付」
- 主な条件は「支給残日数が所定給付日数の3分の1以上」「1年超の安定就職」「前職復帰でない」など
- 金額は 基本手当日額 × 残日数 × 60〜70%(早く決めるほど高い)
- 申請期限は就職日の翌日から1か月以内
- 給料が下がった場合は「就業促進定着手当」も検討
「早く決めると損」ではなく、「早く決めると手当で後押しされる」制度です。再就職が決まったら、忘れずにハローワークで申請しましょう。
※本記事は2026年6月時点の一般的な情報です。要件・支給率・上限額・申請手続きは改正や個人の状況により異なります。正確な内容は、お住まいの管轄ハローワークで必ずご確認ください。
出典
