離職票が届かない!いつ届く?催促の仕方と「待たずにできる」仮手続きまで
退職して1〜2週間。「離職票がまだ届かない。失業保険の手続きができない…」——この足止め、想像以上にストレスですよね。
先に目安を言うと、離職票が手元に届くのは退職後10日〜2週間前後が一般的です。厚生労働省の案内では、退職日の翌々日から10日を過ぎても届かなければ会社へ確認してよいとされています。2週間を過ぎたら催促を始め、解決しなければ早めにハローワークへ相談するのが目安です。
この記事では、離職票が届くまでの流れと日数の目安、届かないときの催促手順(そのまま使える文例つき)、そして意外と知られていない「離職票なしで先に進める仮手続き」まで解説します。
この記事は2026年8月時点の一般的な情報です。個別の状況は管轄のハローワークにご確認ください。
離職票はいつ届く?通常の流れと日数

離職票は会社が作る書類ではなく、会社の申請を受けてハローワークが交付し、原則として会社経由であなたに渡る書類です(会社が電子申請を行い、所定の条件を満たす場合は、本人のマイナポータルへ直接交付される仕組みもあります)。だから時間がかかります。
- 退職日の翌々日から10日以内:会社が「雇用保険被保険者資格喪失届」をハローワークへ提出。離職票を希望する人については「離職証明書」も添付します(離職日時点で59歳以上の人は、希望にかかわらず離職証明書の提出が必要)
- 数日:ハローワークが審査し、離職票を交付して会社へ戻す
- 郵送:会社からあなたへ発送
この合計で、順調でも退職後10日〜2週間前後。月末退職が重なる時期や、会社が社労士にまとめて依頼している場合は、もう少しかかることもあります。
つまり、退職後2週間程度は「待ち」の範囲内です。逆に、10日〜2週間を過ぎたら遠慮なく動いてください。
なお、離職票は退職前に「ください」と伝えておくのが一番の予防策です(59歳以上は希望に関係なく交付手続きされます)。転職先が決まっている人は原則不要ですが、入社までに空白があるなら国保切り替え等で使う場合があります。
2週間過ぎたら:催促の3ステップ

ステップ1:会社(人事・総務)へ連絡する
まずは事務ミス・出し忘れの可能性から潰します。メールなら記録も残ります。
件名:離職票の交付状況のご確認
◯月◯日付で退職した◯◯です。お世話になっております。
失業給付の手続きに必要なため、離職票の交付状況を確認させてください。
ハローワークへの提出がお済みでしたら、提出日と到着見込みを教えていただけますか。
まだの場合は、お手数ですが早急のお手続きをお願いいたします。
「ハローワークへの提出日」を聞くのがポイントです。提出済みならハローワーク側の処理待ち、未提出なら会社の遅延と切り分けられます。
ステップ2:ハローワークに相談する
会社の反応が鈍い・連絡がつかない場合は、住所地のハローワークへ。事情を話すと、ハローワークから会社へ提出の督促をしてくれます。役所からの連絡は効きます。
ステップ3:それでも出さない会社の場合
正当な理由なく離職票の交付手続きをしないのは雇用保険法違反の問題です。ハローワークに「会社が手続きしてくれない」と正式に申し出てください。会社を通さず調査・確認が進められます。
知らないと損:離職票なしでできる「仮手続き」

ここが一番大事です。失業保険の受給開始が遅れるほど、あなたが損をします(受給期間は原則、離職日の翌日から1年間で固定のため)。
そこで、離職票が届かない場合、原則として離職日の翌日から12日目以降に、離職票なしで「受給資格の仮決定手続き」ができる場合があります。取扱いや必要書類はハローワークによって異なるため、来所前に住所地を管轄するハローワークの雇用保険給付窓口へ電話で確認してください(求職申込みだけでは受給手続きは完了しません)。
- 仮決定手続き後、届いた離職票で受給資格が確認されれば、原則として仮手続き日にさかのぼって受給資格や待期が判断され、受給開始の遅れを抑えられます
- ただし仮手続きだけで受給が確定するわけではなく、離職票の提出時期や審査状況によっては支給が遅れる場合もあります
- 特に「会社と揉めていて離職票が遅くなりそう」な人は、この制度を早めにハローワークへ相談しておくのがおすすめです
失業保険の手続き全体の流れはこちら:

「もらえない」と言われたときの対処

ケース別に整理します。
- 「パートだから出ない」と言われた:雇用保険に加入していれば、雇用形態に関係なく離職票の交付を請求できます。加入していたかは給与明細の雇用保険料欄で確認を
- 「希望しなかったから」と言われた:後からでも請求できます。「交付を希望します」と改めて伝えてください
- 「懲戒解雇だから出さない」:離職理由に関係なく交付手続きは必要です。理由欄に納得がいかない場合は、ハローワークで異議を申し立てられます
- 会社が倒産した・連絡がつかない:ハローワークへ。事業所の状況を確認し、必要な手続きを案内してもらえます
- 紛失した:ハローワークで再発行できます(電子申請も可)。会社に頼む必要はありません
離職票の離職理由は失業保険の金額・開始時期を左右します。事実と違う場合は、証拠(雇用契約書・給与明細・やり取りの記録)を持ってハローワークで相談を。
待っている間にやっておくこと

離職票待ちの期間は、意外とやることがあります。
- 国保・年金の切り替え(14日以内):離職票がなくても、退職証明書や資格喪失証明書で手続きできる自治体が多いです。先に済ませましょう:退職証明書のもらい方
- ハローワークの仮手続き(前述)
- 必要書類の準備:写真、本人名義の通帳、マイナンバーカード。届いたら即日手続きできる状態にしておく
- 退職後の手続き全体の確認:退職したらやること完全ガイド
よくある質問

離職票は最短で何日で届きますか?
会社が退職後すぐに手続きし、ハローワークの処理と郵送が順調なら、1週間前後で届くケースもあります。ただし平均的には10日〜2週間、月末退職の繁忙期はそれ以上かかることも珍しくありません。
マイナポータルで受け取れると聞きました
会社が電子申請で手続きし、本人がマイナポータルの設定をしている場合、離職票をマイナポータルで受け取れる仕組みがあります。郵送より早く受け取れる可能性がありますが、会社側の対応状況によるため、退職前に人事へ確認してみてください。
離職票が届く前に転職先が決まりました。もう不要ですか?
失業保険を受給しないなら、離職票は使わないことが多いです。ただし、次の会社を短期間で離職した場合、前職の離職票が必要になることがあるため、届いたら捨てずに保管してください(雇用保険の加入期間は通算されます)。
会社が「ハローワークに出した」と言うのに届きません
管轄のハローワークに「◯月◯日に会社が提出したと言っているが、処理状況を確認したい」と問い合わせてください。提出の有無はハローワークで確認できます。会社の言い分と食い違う場合、督促にも動いてもらえます。
離職票の再発行はどこで?
ハローワークです(どの窓口でも可。電子申請も可能)。本人確認書類を持参してください。会社経由でなくても直接再発行を受けられます。
まとめ
- 離職票の到着は退職後10日〜2週間が目安。それを過ぎたら催促開始
- 催促は会社へメール(提出日を確認)→ハローワークから督促→正式な申告の3段階
- 離職票が届かなくても、原則12日目以降は「受給資格の仮決定手続き」ができる場合がある。受給期間は離職日の翌日から1年で固定なので、まずハローワークへ電話相談を
- 「パートだから」「懲戒だから」もらえない、は通らない。雇用保険に入っていれば交付を請求できる
- 待っている間に:国保・年金の切り替え(退職証明書で可の場合あり)+書類準備
離職票の遅れは、あなたのせいではありません。でも損をするのはあなたです。「2週間待つ・過ぎたら催促・12日目以降は仮手続きを相談」——この3つだけ覚えておけば、足止めは最小限にできます。
※本記事は2026年8月時点の一般的な情報です。手続きの詳細は管轄のハローワークにご確認ください。
