退職の挨拶はどうする?最終日のスピーチ例文とLINE・お菓子の考え方
退職日が近づくと、地味に悩むのが挨拶です。「何を話せばいい?」「お菓子は必要?」「有給消化で出社しないけど、どうやって伝える?」——正解が分かりにくい領域です。
結論から言えば、短く、感謝を中心に、事情は語らない。これだけ守れば失敗しません。
この記事で、場面別の伝え方と例文をまとめます。
この記事は2026年8月時点の一般的な情報です。慣習は職場によって大きく異なります。最終的には、社内の前例や上司の指示に従ってください。
挨拶の基本は3つだけ

長く考える必要はありません。押さえるのは3点です。
1. 短くする
最終出勤日のスピーチなら、1分程度。長い挨拶は誰も求めていません。
2. 感謝を中心にする
在職中に世話になったことへの感謝が主題です。具体的なエピソードを1つ入れると、印象に残ります。
3. 退職理由は語らない
これが最も重要です。
- 「一身上の都合により」で十分です
- 転職先の社名を言う必要もありません
- 会社への不満、人間関係の問題は絶対に口にしない
在職中に感じたことがあっても、最後の場で持ち出すと、それだけが記憶に残ります。円満に終える技術として、ここは割り切ってください。
触れなくていいこと
- 具体的な退職理由
- 次の勤務先の詳細
- 引き継ぎの不満
- 後任への注文
円満に辞めるための伝え方全般は円満退職する人がやっている7つの伝え方にまとめています。
最終出勤日のスピーチ例文

基本の構成
①感謝 → ②具体的なエピソード → ③今後への一言 → ④締め
例文(一般的な職場・1分程度)
「本日をもちまして退職することになりました、◯◯です。
在職中は、皆さまに大変お世話になりました。とくに入社当初は右も左も分からず、△△の業務では□□さんに何度も助けていただきました。あのときのご指導があったからこそ、ここまで続けてこられたと思っています。
ここで学んだことを、次の場所でも活かしていきたいと思います。
皆さまのますますのご活躍をお祈りしております。本当にありがとうございました。」
例文(短くまとめたい場合・30秒)
「本日で退職いたします、◯◯です。
在職中は多くの方に支えていただき、感謝しております。ここで得た経験を大切にしていきます。
皆さまのご健康とご活躍をお祈りしております。ありがとうございました。」
例文(少人数の部署・落ち着いた場)
「短い間でしたが、お世話になりました。
△△の案件では、皆さんに助けられてばかりでした。至らない点も多かったと思いますが、温かく接していただき、ありがとうございました。
引き継ぎの件で不明な点があれば、遠慮なくご連絡ください。皆さまのご活躍をお祈りしています。」
話すときのコツ
- 暗記しようとしない。要点を3つ覚えておけば十分です
- 手元にメモがあっても構いません
- 声が震えても問題ありません。内容より、伝えようとする姿勢が伝わります
朝礼・終礼で一言だけの場合
「本日で退職いたします。在職中は大変お世話になりました。ありがとうございました。」
これで十分です。場が用意されていない職場も多くあります。
メール・LINE・チャットで伝えるとき

社内メールが基本
多くの職場では、最終出勤日にメールで一斉に挨拶を送ります。文面と送るタイミングは退職挨拶メールの例文集にまとめました。
社内チャット(Slack・Teamsなど)の場合
メールより短く、砕けた表現でも構いません。ただし、全体チャンネルに長文を投稿するのは避けるのが無難です。
「本日で退職いたします。在職中は大変お世話になりました。
個別にご挨拶できない方もいらっしゃいますが、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。」
LINEで伝える場合
社内の公式な挨拶をLINEだけで済ませるのは避けてください。 メールやチャットで正式に伝えたうえで、個人的に親しい人に補足として送る、という使い方が適切です。
「◯◯です。今日で退職になりました。
直接お伝えできればよかったのですが、取り急ぎご連絡まで。
いろいろとありがとうございました。またご飯でも行きましょう。」
送るときの注意
- 業務時間中の一斉送信は、上司に確認してから
- 取引先への連絡は、後任者の情報とセットで。会社のルールに従ってください
- 個人の連絡先の交換は、相手が望む場合のみ
お菓子は必要?相場と選び方

結論:必須ではありません
法律でも慣習でも義務ではなく、用意しない人も普通にいます。ただ、日本の多くの職場では慣行として残っているのも事実です。
判断の基準
- 職場の前例を確認する:直近で辞めた人がどうしたかを聞くのが最も確実です
- 在籍期間:短期間なら、なくても不自然ではありません
- 部署の人数:大人数なら、無理をする必要はありません
用意する場合の目安
- 相場は1,000〜3,000円程度(部署の人数によります)
- 個包装で日持ちするものを選ぶ(各自が好きなときに取れる)
- 常温保存できるもの(冷蔵庫に入れる必要があるものは避ける)
- 人数より少し多めに用意する
渡し方
- 最終出勤日に、休憩スペースなど共有の場所に置くのが一般的
- 「お世話になりました。よろしければどうぞ」と一言添える
- メッセージカードを添えるなら短く。長文は不要です
有給消化で出社しない場合
無理に用意する必要はありません。どうしても、という場合は最終出勤日に渡すか、郵送するという方法もありますが、そこまでする義務はないと考えて構いません。
注意点
高額なものは、かえって気を使わせます。無難で日持ちのするものが最も喜ばれます。
有給消化で出社しない場合

最終出勤日と退職日は違います
有給を消化する場合、最終出勤日(実際に出社する最後の日)と退職日(籍が残る最後の日)がずれます。挨拶をするのは、最終出勤日です。
- 最終出勤日:口頭での挨拶、お菓子を渡すならこの日
- 退職日:メールでの一斉挨拶を送る職場もあります
どちらで送るかは職場の慣行によります。 迷ったら、上司に「挨拶メールはいつ送るのがよいですか」と聞いてください。
そもそも出社できない場合
体調不良や退職代行の利用などで、最終出勤日にも出社しない場合があります。
- 無理に挨拶をする必要はありません
- メールやチャットで一言送るだけでも構いません
- 送らないという選択も、責められるものではありません
体調を崩している状態で、形式のために無理をする必要はまったくありません。優先すべきは自分の回復です(仕事を辞めたい、疲れたと感じたら)。
退職代行を使った場合
会社と直接やり取りしないのが前提なので、挨拶は不要です。どうしても伝えたい相手がいれば、退職後に個人的に連絡すれば足ります。
よくある質問

挨拶のスピーチで退職理由を聞かれたら?
「一身上の都合です」で十分です。詳しく話す義務はありません。次の勤務先についても、答えたくなければ答えなくて構いません。
お菓子を配らないと非常識ですか?
義務ではありません。用意しない人も普通にいます。職場の前例を確認し、無理のない範囲で判断してください。
挨拶メールはいつ送りますか?
最終出勤日の終業前に送るのが一般的ですが、退職日に送る職場もあります。慣行が分からなければ上司に確認してください。
有給消化中に挨拶に行くべきですか?
義務ではありません。有給は労働義務が免除された日です。挨拶のために出社する必要はありません。
取引先にも挨拶が必要ですか?
会社のルールに従ってください。後任者の紹介とセットで連絡するのが一般的です。個人の判断で先に伝えるのは避けてください。
気まずくて挨拶したくありません。
短い一言だけでも構いませんし、メールだけで済ませる形も一般的です。無理に長く話す必要はありません。
まとめ
- 挨拶の基本は①短く ②感謝を中心に ③退職理由は語らないの3点
- 最終出勤日のスピーチは1分程度。「感謝 → 具体的なエピソード → 今後 → 締め」で組む
- LINEだけで公式な挨拶を済ませない。メールやチャットで正式に伝え、LINEは親しい人への補足に
- お菓子は必須ではない。用意するなら1,000〜3,000円程度・個包装・日持ちするもの
- 挨拶をするのは最終出勤日。退職日とは別
- 体調や事情で出社できないなら、無理に挨拶しなくてよい
最後の場で頑張りすぎる必要はありません。短く、感謝だけ伝えて終わらせるのがいちばんきれいです。
※本記事は2026年8月時点の一般的な情報です。挨拶やお菓子の慣習は職場によって大きく異なります。社内の前例や上司の指示を優先してください。

